頭痛と一般に呼ばれているものには顔面痛も含まれるようですが、おそらくほとんどの皆さんが経験されたことのある症状ではないでしょうか。そして、頭痛には突然痛み出す急性頭痛と何年も変わりなく痛む慢性頭痛があります。
ほとんどの急性頭痛は一時的で、自然に治ってしまいますが、なかには重大な病気のサインであることもあります。激しい頭痛が突然始まって次第に強くなる場合や、意識障害や高熱、視力障害、吐き気、手足や顔の麻痺などの症状がある頭痛は、すぐに脳外科に診てもらう必要があります。
慢性頭痛は、何年ものあいだ起こったり止まったりして、季節や時間帯により楽になったり痛んだりしますが、急にあるいはどんどん悪くなる様子がない頭痛です。代表的なものには神経痛と片頭痛(偏頭痛)、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。
治療は、痛みの発作時にお薬を服用する、予防するお薬を使う、神経ブロック療法により、痛みの強さや起こる回数を少なくする等があります。神経ブロック療法は、星状神経節ブロック、後頭神経ブロック、トリガーポイントブロック等を組み合わせて行います。
では、代表的な病気について述べます。
10代20代の女性に多く発症します。早朝起床時におこりやすく、2,3時間から数日続きます。こういう発作が一週間から一か月に一回の割合で出てきま
す。頭痛は片方のこめかみや眼がズキズキいたみだし、頭全体にひろがり、頭が割れそうな痛みに変わってきます。吐き気をもよおすこともあります。前兆とし
て眼の症状がある片頭痛(偏頭痛)もあります。
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